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近年、大工職人の高齢化や人材不足により大工の技術の継承が危機的な状況になっております。

その主な原因は、大工の師弟関係の崩壊です。

以前は一棟の建物を建てるのに数多くの職人と時間を必要としました。

しかし高度成長に伴うマイホームブームで住宅の小規模化が進み、工期短縮のために建設機械や電動工具の導入、建築工法の技術革新によりローコストで高品質な住宅を短期間にしかも少人数で建てられるようになりました。

そのため、大工職人同士の協力や師弟関係の必要がなくなり逆にライバル関係に変わってしまいました。

やがて大工同士の情報交換も無くなり技術の継承が行われなくなってしまいました。

現在では住宅建材や加工機械の進化により大工の技を必要としない工法が主流になっています。

住宅の新築にあってはそれでも良いのですが、改修や増築、修繕おいては大工職人の技術が必要不可欠であります。

さらに、2011年3月11日に起きた東日本大震災においは、被害を受けた住宅のほとんどが改修や修繕の工事を必要としました。

しかし、修繕にあたる職人の高齢化と後継者不足が深刻な状態にあることを痛感いたしました。

この状況を解決するには職人の育成をしていかなければなないのですが、個人の大工による弟子の育成は社会情勢や経済的要因によりかなり難しいのが現状です。

従来の職業訓練校で技術を習得しても就職先で希望の職種につけない事が多いので、結果的に覚えた技術も忘れてしまうというが現実です。

昔の棟梁は、技術指導から生活の基盤造りや独立の支援までという本当の意味での人材育成「人づくり」を行ってきました。

この師弟関係を継続的に取り戻す為に高齢化した職人の技術を若い職人に伝え、日本古来の工法と建築文化を次の世代に引き継いでいく場と仕組み創りを目的とする

NPO法人 「匠(たくみ)の右腕(みぎうで)」を設立いたしました。